2015年12月19日

金魚とメダカ グローカル人ブログ


春から秋にかけては、庭の真ん中に睡蓮鉢を置き、メダカを放してあります。睡蓮鉢をガーデニングで庭のアクセントにしてあるつもりですが、家族以外は誰も目にとめません。周りをもっと整備して、睡蓮鉢が映える庭にしないとと思い続け、2年が過ぎようとしています。


この睡蓮鉢、底面には田んぼの土を入れてあるのですが、自然とタニシが発生し、水を浄化してくれています。親指くらいの大きさのモノが2匹、ツマヨウジの頭くらいの小さなのが20匹くらいいるでしょうか。睡蓮鉢の壁面の汚れを食べているようで、いつも綺麗です。水も濁りがほとんどありません。Youtubeでタニシの水浄化力の実例動画を見たのですが、この睡蓮鉢もタニシくんたちが働いてくれているのでしょう。







わが家のある地域では冬は毎日氷点下となるので、室内の水槽にメダカを退避させるのですが、タニシもできるだけの数を水槽に移動させます。


この水槽の隣には、今年で3年目となる金魚の水槽があります。どこかのイベントで娘が母親にねだって金魚すくいをしたときの3匹のうちの1匹です。当時いちばん体が小さかったのが生き残り、今では体長は15cmほどになりました。初めて金魚用の水槽を買ったときに添付されていた説明書に『金魚は大きいものでは20cmほどになります』と書いてありました。娘と二人で「それデカすぎやしない?」と他人事のように笑っていたのですが、今年、大きな水槽に買い替えました。まさかわが家で起こるとは思ってもみませんでした。


金魚とメダカ グローカル人ブログ


金魚はメダカに比べ環境の変化に敏感だと思われるので、金魚は年中室内で飼っています。


この金魚、いまは与えるエサの量が多く、当然フンも多くなりました。水質浄化用のバクテリアの液体や麦飯石を水槽に入れておくのですが、効果が追いつかず、鉢底やガラスの壁面が汚れてきて、ろ過フィルターや水槽の掃除が面倒です。


色々なグッズを買うのもイヤだし何かいい方法がないものでしょうか。


タニシくんの水浄化力は金魚の水槽でも発揮できないか、金魚のフンや壁面の茶色の汚れを食べてくれるかもしれない、と思いつきました。





~~*~~


タニシはメダカの水槽に大小合わせて10匹以上いますが、どれがいいか。


いきなり水槽の環境を変えるのはどうかと思い、まず小さなタニシを3匹ほどを金魚の水槽に入れることにしました。


早速、会社から帰宅してすぐに水槽へ向かい、まず金魚にエサをあげます。


人が来るとエサがくれると思っているのか、水面に上がってきて勢いよく口をパクパクして騒ぐのですが、エサを入れるとものすごい勢いで食べ始めます。ひとしきり口に入れると口の奥でエサをゴリゴリと音をさせて砕き、また水面に上がりエサを口に入れる、をくり返します。


そこで今度は、隣の水槽の壁についている小さなタニシをそっと指で取り、金魚の水槽へ移します。


タニシくんは水槽の底へ沈んでいきます。全部で3匹。


水底に敷いてある砂利の上に落ちました。砂利はタニシと同じくらいの大きさなので、少し目をそらすとタニシと砂利の区別がつかなくなってしまいました。「まあ、そのうち壁に上がってくるでしょ。」


一方、金魚はタニシには目もくれずエサを食べています。


さあ、タニシくんはこの後動き出して壁を上がってくるか?





~~*~~


水槽の近くで新聞を読みながら時おり様子をうかがうことしました。


記事をひとつ読み終わったところで水槽に目をやると、タニシくんが壁を上がってきました。「お、ヨシヨシ。」


また目を落として新聞を読みます。


少しして水槽に目をやると、さっきのタニシが見当たりません。


「あれ?どこ行った?」


あちこち探したのですが壁にはいないし、砂利の上にいるかはよく分からない。


「さっき見たのはタニシじゃなかったのか?」「また底に降りて行ったのか?」


捜索をあきらめて、また別のタニシが出てくるのを待つことに。


今度は、ろ過フィルターへ水を送る管の裏側にポツリと黒い影が。「あ、あそこにいる」


今度は見逃してはいけないと思い、数分見ていたのですが、特段の変化はなさそうなので、1分くらいは目をそらせてもいいか、と思い新聞を読み始めました。


記事に夢中になっていてしばらく、「あ、いけない」と思い急いで水槽に目をやると、先ほどの影がどこにもありません。


目線を切ってしまうと探すのが大変です。ろ過フィルターや人工の水草、砂利など、タニシを隠すものが水槽に入っているからです。


あちこち見たのですがやはり見当たりません。


ふと金魚に目がいきました。





~~*~~


人間が近寄ると突然活発になり水面で口をパクパクさせ始めるのですが、いまは私の前を悠然と泳いでいます。口はゆっくりと動いています。心の中でふと「この金魚、腹減ると砂利も口に入れるんだよな。」


ん?砂利も入る口の大きさ?腹が減ると何でも口に入れる?まさか、、、


一晩あけた今朝もタニシは1匹も見当たりません。人工の水草の枝で、昨晩見当たらなかった長々とした金魚のフンが揺れています。


(了)

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