2015年11月2日

控えめに気持ちを表す日本人ごのみの、やわらかな英語表現(1) 短期でビジネス英会話習得

グローカル人ブログ

学校で懸命に習った英語がビジネスの現場で使えないのはどうしてだろう、と悩んだ時期がありました。どうしてもことばが出てこないので、気まずい雰囲気になったり、主体的に会議に参加できません。

「Yes, it is.」「No, I am not.」「I want to buy something to eat.」といった学校英語のフレーズは、どうも使いにくいのです。

海外ビジネスの現場に出て初めて知った、英語での丁寧語

海外での仕事を始めてしばらくして、現場の会議の中で、オーストラリア人やカナダ人、バングラデシュ人などの話し方を聞いていて気づいたことが何度かありました。”それはあり得えますね”という意味で「Could be.」と言っています。

最初は「クッビー」と聞こえて何のことだか全然分からなかったのですが、「Could be.」の直後に「That could be ~」と言い換えた人がいたので、ようやく意味が理解できました。

そのフレーズは単語2つだし、相づちを打つのに便利だなと感じましたが、ふと気づきました『couldという単語を使えば、断定しない表現ができるかもしれない』

そのころ独学のために使っていたビジネス英語のフレーズ集(本の名前を忘れてしまいました)、あるとき、その本の冒頭を読んだとき、まさにそのことが書いてあるではありませんか!

日本語らしい"断定しない"表現は、ビジネス英語にふんだんにある

その本によれば、他人にお願いするときの丁寧語表現があり、丁寧さもいくつかランクがある、というのです。

ふだんから日本語でも、相手に失礼がないようにしたいとかを過剰気味に考えている私にとって、このような丁寧表現はうまく使えるかも知れない、と感じました。

まずは使うことが大事なので、これだけはというのだけを覚えました。

依頼・要請

ひとに頼みごとをするのが奥手の人間は苦手です。日本語でさえもたいへんですが、英語となるととてもハードルが高いです。次のことばを使うことに決めました。

Could you ~? ~して頂けますか?

最初にこれを覚えて、ことあるごとに会話やメールで使ってきました。

Could you tell me the way to the washroom? トイレはどう行けばいいか、教えてくださいますか?(『トイレがどこにあるか』を尋ねる)

これを覚えないと、お客様のオフィスや会食のレストランで道に迷うか、オモラシしてしまいます。

『トイレ』を表す単語は国によって異なりますが、まずは一つ覚えておけばいいでしょう。手をもむ仕草をしながら言って、理解してもらいました。

Could you tell the flight number? 便名をお教えくださいますかか?

外国からのお客様の来日に備え、メールでやり取りしているときに使いました。お迎えに行くのか、空港からホテルやオフィスまでどの乗り物がベストか、などを検討するのに必要な情報です。

許可を求める

これも結構使います。

May I ~? ~してもよろしいですか?

たとえば、何かを借りたいときや使いたいとき、欲しいときに、このフレーズの後ろに何もつけずに、 May I? と言います。

コピー機を指さして May I?

オフィスのウォーターサーバーを指さして May I?

発表会のような場で、空席を指さして May I?

展示会でカタログが欲しいときに指さして May I?

May I have your name, please? お名前を伺ってもよろしいでしょうか?

これは、電話番が多かった頃によく使っていました。相手の名前を尋ねるときに使います。

Can I? というフレーズも、少し軽い印象ですが使います。わたしの定番は、飛行機の中でキャビンアテンダントに言う「Can I have a blanket?」(毛布もらえますか?)と「Can I have a glass of water?」(お水もらえますか?)です。

まずはメールから、のちに会話でビジネスコミュニケーションができるようになった

メールですと、相手からの返信はゆっくりと読んで理解ができるので、まずはメールで丁寧表現を使うようにしました。

相手からの反応は、これといってありませんが、相手もそれなりに丁寧な表現をしてくるのが何となく分かってきて、何度かやり取りしているうちに、相手との丁寧度合いが合わせられるようになってきました。

会話は、相手から返ってくることばが聞き取れない可能性があるのでハードルが高かったですが、トイレは"緊急事態"ですので使わないわけにはいきません。最初に使ったときは、相手が教えてくれる道順が聞き取れなかったですが、相手がこちらに合わせてくれてゆっくり説明してくれました。

メールでも会話でも、丁寧な表現を使うことで自分の出したいニュアンスが出ているという思いと心地よさがあるので、書いたり話すときの自信にもなりました。

まとめ

  • 英語でも、控えめに、やわらかに表現する方法があった
  • まずはシンプルなフレーズCould you~? と May I? をメールと会話で使った
  • 自分の出したいニュアンスが出ていると思うと、書いたり話したりするときの自信になった

英語をストレスなく使える今になって、自分の英語は、『日本語で話したり書いたりする表現や内容の深さと同じ』だって気づきました。逆にいえば、自分の日本語表現や話し方にマッチした英語表現を見つけて覚えるのが、英語を短期間で習得するコツだと思います。そういった英語表現は実際に存在しますので、早くめぐり合えるかどうかが重要です。

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