2015年10月24日更新
中学時代から好きで聴いているんですが、周りにファンを称する人がおらず、30年以上経った今までカミングアウトしてきませんでした。家族も知りませんね。
このブログでは、わたしの思い入れを中心に、好きなアーティストや曲をご紹介していきます。
Manhattan Transfer マンハッタン・トランスファー について
男女2人ずつの4人組のジャズコーラスグループです。
名前のとおり、アメリカのニューヨークを拠点として活動しています。
グループのスタイルは、都会的なジャズコーラスで、ライブのパフォーマンスは日本ではかえって引いてしまいそうなほど、オーバーな振り付けでよく動きます。
1980年代前半には、サントリーのCMで本人たちの映像とともに使われていました。歌と映像が大都会のハイソな雰囲気を出していて、インパクトのあるCMでした。わたしはそれに魅了され聴くようになりました。
4人ともソロで歌えるほどの歌唱力の持ち主です。アルトのジャニス・シーゲルのアルバム『Short Stories』を聴いたことがありますが、伸びのある声が素晴らしいです。
わたしは『アカペラ』ということばを、このグループのレコードのライナーノーツで初めて知りました。山下達郎などのアカペラ曲のヒットより前に、彼らがアカペラコーラスの良さを日本に紹介したのではないかと思っています。
"Foreign Affair"のどこがいいか
1979年発売のアルバム『Extensions』のラスト、9曲目に収録されています。日本語名は『異国の出来事』。
彼らが日本でブレイクする前のアルバムです。
レコードプレーヤーがない家だったため、買ったのはレコードでなくカセットテープでした。
どの曲も素晴らしいのですが、この曲は、その前の曲"Shaker Song"とともに、外国へ行ってみたいという思いを強くさせてくれたのをよく覚えています。メランコリックなメロディラインや4人が奏でるアカペラコーラスもそうですが、ラスト付近に『スーツケースとチケット、それにパスポート・・・で運んでくれるのは貴方』という歌詞は”身構えずに気楽に異国へお連れします”みたいな囁きかけがグッときました。
ただ、難しい単語を駆使した歌詞です。中学時代はまったく聞き取れず、高校大学でも"スーツケース"、"パスポート"、"you”くらいでしたね、分かったのは。この曲のオリジナルはシンガーソングライターのトム・ウェイツ(Tom Waits)によるものですが、ネットで歌詞を調べてみたら、よくもまあ思いついたなという単語の羅列です。また、どうも意味もよくヒネッてあるようです。いまだに歌詞の意味は理解できません。。。
4人がそれぞれソロを担当し、残り3人がバックコーラスに入る、というアカペラスタイルで、4人それぞれに声に特徴があり、歌詞の印象がソロの声でガラッと変わるんだろうな~と、勝手に想像しています。
なお、オリジナル曲は土の匂いのするようなトム・ウェイツのダミ声がシブく、それはそれで名曲の一つだと思います。
結び
このグループは、名曲のカバーが多いので、オリジナルと聞き比べてもいいですし、一時期よくテレビやラジオで流れていたので聞き覚えがある、というものもあると思います。今でもワイドショーとかロケ番組に挟むテーマ曲として聴いてみたい曲もありますので、その筋の方、ぜひご採用ください!
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