中学時代から好きで聴いているんですが、周りにファンを称する人がおらず、30年以上経った今までカミングアウトしてきませんでした。家族も知りませんね。
このブログでは、わたしの思い入れを中心に、好きなアーティストや曲をご紹介していきます。
Huey Lewis and the News ヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニューズ について
映画『Back to the Future（バック・トゥー・ザ・フューチャー）』のテーマ曲となった"Power of Love"が大ヒットしたので知られたグループですね。
私は、今回ご紹介する曲を聞いたのがファンになったきっかけです。
「ストレートなロックが気持ちいい」「ボーカルがパワフル」などファンの方々のコメントはいろいろでしょうね。わたしがイチバン気に入ったのは「カリフォルニア・ベイエリアの自由な雰囲気の漂う爽快なサウンド」です。サックス、トランペットなどホーンセクション、ギターソロ、ハーモニカ、それにバックコーラスと、R&B色が強いのですが、メロディは分かりやすく、シンプルに楽しめるロックです。
曲調は爽快とはいえ、ベタのアイドルソングと違い曲調が新鮮でした。彼らの活動拠点のカリフォルニアのベイエリア（サンフランシスコ湾の周囲、シリコンバレーもここにある）は、こういうサラリとしたところなのかなという印象を持ちました。
爽やかでいてパワフル&ストレートな80'sロック "Do You Believe in Love?" 『ビリーブ・イン・ラブ』
2枚目のアルバム"Picture This" 『ベイエリアの風』の6曲目（レコードB面の1曲目）。日本語のアルバム名から連想されるように、西海岸のおおらかな雰囲気が満載です。
『ベイエリア』とはカリフォルニア州のサンフランシスコ湾周辺地域のことを指します。数年前に初めて訪れたときに気づいたのですが、湾の出口付近にサンフランシスコの市街地があり、湾の東側はオークランド市街地、南側は当時も呼ばれていたシリコンバレーと、東京湾を囲む地域をひとまとめにして『ベイエリア』なのだと思いました。シリコンバレーは若い人が集まる新興地域、サンフランシスコは移民を受け入れる港町、ということで、物事に対して前向きにさせてくれる土壌があると思います。そんな風土にピッタリな曲だと、訪れたときに強く感じました。
この曲のタイトルの"believe in love"は初め『愛を信じているか？』くらいに思っていましたが、単なるbelieveとは違う意味があることが分かりました。
この曲を知ったころNHKで放映されていた『こちらブルームーン探偵社』（原題"Moonlighting"）というアメリカのドラマがありました。今は大物ですが当時は売り出し中の若手俳優だったブルース・ウィリスと、当時すでにモデルとして成功を収めていたシェリル・シェパードとの共演の、コメディタッチの探偵ドラマでした。舞台はロサンゼルス・ハリウッド周辺で、先端を行くファッションと洒落た会話が魅力的でした。
また地デジに変わる前は、カセットデッキでNHKテレビが聴けたので、毎週番組をカセットテープに録音していました。その副音声がオリジナルの英語で、受験のヒアリングの練習（のつもり）で聴いていました。
ブルース・ウィリスは早口で長々と話し続けるコメディアンでしたので、ほとんど聞き取れませんでした。しかし、シェリル・シェパードと男女仲のいいムードになるシーンだけは、早口ながらも短い会話になるので、主音声の日本語と同時に英語を聞き、なんとか意味を理解することができました。
番組のとある回で、ウィリスがシェパードのアドバイスを無視して危地に飛び込んでいく直前、シェパードが”You don't believe me.”とㇲねて尋ねたところ、ウィリスが微笑みながら静かに"No... but I believe in you."と答えていました。
たしか日本語訳は、
シェパード:" 私の言うことを信じてないのね。"
ウィリス:" ああ。・・・でも君のことは信じてるよ。"
『危ないから行っちゃいけないと止められても今は行くしかないが、自分のことを思ってくれていることは分かっているよ、ウレシイよ』、というニュアンスのシーンでした。
で、この曲のタイトルは「愛のすばらしさを感じているか？」という意味になるのでは、と思いました。
これは、その後の大ヒット曲"Power of Love"の歌詞にもつながっていきますね。
結び
この曲の良さ、家族も誰も分かってくれなくてもいいです。
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